【心理×仕事】『上司の間違った問い方』

【心理×仕事】『上司の間違った問い方』

上司のスキルの中で最重要なものの中に「質問」がありますよね。

その質問の質、タイミングにより部下の行動促進に影響が出ます。

あまりオススメしないのが、無意識に「正解」を探させるような質問です。

その代表は、「なぜ?」や「どうすべきだと思う?」です。

人は、「なぜ?」と聞かれると、その事柄だけに集中するのではなく、「なぜにどう応えられるか?」という自身の能力を問われていると感じます。

ですから、できるだけ早く答えなければという意識が働き、真意でなく返答速度を優先した応えが出ることがよくあるのです。

そして、「どうすべき?」との問いにも同じような意識が働きます。

「正解は、なんだろう?」

「上司が望んでいる応えはなんだろう?」

との思考になりがちです。

このようになると、答える本人の「自主性」や「責任感」は損なわれていきます。

「正解探し」は不安を生み出しますので、不安から逃れるために、正解パターンを数種類提案して上司に選択してもらうという「責任逃れ意識」がつよくでて、チャレンジ精神が発揮されなくなるのも弊害のひとつです。

では、どう質問すればいいのか?ですよね。

こうです。

「君はどうすべきだと思う?」ではなく、「君は、どうしたいの?」です。

こう尋くことで、自らの意思を確認すると同時に自主性と責任感を引き出すことができます。

私も、若いころ、責任回避の意識で、任せられた仕事の方向性を選択肢だけを作り、決定は上司に丸投げをして、責任回避をしたこともあります。

そんな時に、何度も「そんなことどうでもよくて、的場、お前はどの案でやりたいんだ!?」

と聞かれて意思を確認されたのを思い出します。

べきと聞かれれば、「世間では・・・」という反応で、ある意味一般化された答え、つまり「他人事」に近づきます。

それを「どうしたい?」と問えば、聞かれた人は言い逃れもできません。

ほんの少しの違いなのですが、部下の自主性や責任感を育てたいなら、その少しの違いはとても大切です。

さぁ、あなたはどのように訊いていますか?

関連記事