「行動を促す」。
上司には、もちろん必要な能力の一つです。
しかし「やれ!」と命令するだけで動いてくれるなら、上司なんていらないのと同じです。
昔と違い色々な面で人間関係も難しくなってきた時代。
言い方を変えたところで、「反発」を覚悟しながら言わなければならない事もよくあります。
部下の顔色を見ながら、上司が言葉まで選ばないといけない時代なのかもしれませんね。
「さぁ、やりましょう」
「やろうぜ」「やっちゃおう」
「やらない?」
「やってみない?」
「やってくれ~」
「やれ~~」
「やりやがれーーーー!」
言い方は様々ですが、
相手に動いてもらいたい、促し言葉たち。
いずれも直球勝負。
少し球種を変えてみるのはいかがでしょうか?
昔、あるテニスコーチの言葉にヒントがありました。
「ボールをよく見て、打って」
「見てますよ、けど・・・」
アドバイスされた本人は
見てるつもりなのです(反発がおこってます)。)
そんな時に彼は、こう言いました。
「じゃ、ボールがどう回転してるか見て」
これだけの質問で、ボールをしっかり見て打つようになったのです。
いかがですか?
何か行動を促したい時、これがヒントになりませんか?
嫌だという意識をもっている人に対して、その事に向き合ってもらうには、どうすればいいのでしょうか?
例えば、子どもの「宿題」。
「もう宿題やった?」
「あとでやるよ!」(反発が予想されます)
「今日の宿題は何が出たの?」と問い、宿題に目をむけさせる事から始めます。
それでも、動きそうにないなら、
「その宿題ってどれくらいで終わりそうなの?」
「その宿題は何分くらいで終われそう?」
と質問していきます。
ポイントは、提案、命令ではなく、「質問」にするということなのです。
さぁ、あなたは、促す方法をどれだけ持っていますか?