From: 的場つよし
つよしです。
人は、案外小さな約束を破ってしまいます。
普段「ウソはついてはいけないですよね」と聞けば「もちろん!」と言っていても、小さな約束は、平気で破る人もいます。
今日はエイプリルフールですが、ウソは人のためにつくこともできますが、約束を破ってしまうことは相手のためには決してなりません。
特に仕事という関係性において、約束を破るのは、ウソよりもずっと大きなひずみを作ります。
「今日、◯時までに電話しますね」
「◯日までに仕上げますね」
こんな感じの約束がよく破られます。
大きな約束は、意識に残るせいか、案外、守られますが、小さくなればなるほど、破られることが多くなります。
この小さな約束ほど、守らなければいけません。
「守ってないわけじゃない、忘れただけなんだ」
こんなふうに聞こえてきそうです。
する側とされる側では、残る意識は全く違います。
小さな約束をした側は、
「はい、はい、やっときますね」
で軽く受けておきながら忘れてしまいます。
小さな約束は、命につながることもないし、法律に触れるようなことも罰則もありません。
が、しかし、人間心理としては、小さなものでも、破られた側は、しっかり記憶に残るものなのです。
「そんな小さなことにこだわるなよ」
と思うかもしれませんが、人間心理では、「相手がどう思うか!?」が全ての結果を作るのです。
「小さな約束を破ることは、信頼関係を壊していくことだ」と意識しておくほうがいいかもしれません。
「そんな小さなこと」と思っているのは、破った側だけです。
破られた側の意識は全く違います。
なぜそこまで思ってしまうのでしょうか?
大きな約束は、不本意ながら、実行できないかもしれないとの意識もあるので
案外、 許容範囲であったりします。
しかし、小さな約束は、やろうと思えば必ずできたはずのことなのです。
だから、単に「やる意思(気)」がなかっただけなのだと認識されます。
つまり、関係性においてそういう相手なんだと思われていると、簡単に伝わってしまうのです。
だからこそ、人間関係において、小さな約束ほど大切にしないと、
「私は、あなたのことをその程度にしか思っていませんよ」
ということが、はっきり伝わってしまうのです。
自分は、そんな風に思っていなくても、相手にはそう伝わってしまうのです(汗)
上司が部下にする小さな約束も同じです。
上司は、何かで埋め合わせができると思うので簡単に約束してしまいますが、これが危険なのです。
「ごめんごめん、つい寝ちゃって・・・ハハ」なんてことが起こりがちですが、相手側は、口に出さなくてもその人との関係性を考えるようになります。
関係性の立場が強い人ほどこの小さな約束を破ってはいけません。
人間関係は、小さな約束の積み重ねです。
その積み重ねで信頼関係が、作られていきます。
部下に愛されない上司(リーダー)は、守ってこなかった小さな約束がたくさんあるかもしれませんね。
さぁ、あなたは、人との小さな約束を大切にしていますか?