From: 的場つよし
つよしです。
「会社で、ものすごく傷つけられる事を言われるんです」
話を聞くと、この手の発言が目に見えて増えています。
相手が傷つく言葉を投げる人のタイプは、大別して2タイプ。
イメージ力が乏しい人。
このタイプの人は、過去の成功体験から、自分は正しいと信じて疑わない人が多いです。
もう一方は、その逆で、自信がない人。
色々なコンプレックスを抱えており、常に比較しながら自分より下の人を見つけようとします。
そして自分がより上だと認識するために人を下げる人。
この2つのタイプ、もちろん問題は発信側にあるのですが、実は受け手に問題がある事もあり得ます。
現在、自己愛が肥大しすぎて、傷つく事に異常に反応しすぎる面もあります。
少子化で親から受けすぎた過剰な愛情を「世界標準」だと勘違いして大人になった人たちも少なからずいます。
そんな人は、人から自分に向けられる発言に敏感に反応し、
「親にだってぶたれた事ないのに・・(笑)」
すぐ傷つき、職場であれば、「パワハラ、モラハラ」だと言い出します。
ですから、言葉にも十分気を付けないといけません。
「私、褒められて伸びるタイプですから」
と上司に褒めること、叱らない事を強要する部下も増えてきています。
確かに「褒める」事は、まだまだ日本には、根付いていません。
しかし、なんでも褒めてばかりでは弊害が出ます。
確かに褒められると、セロトニンというホルモンが出て精神が整えられる事は確かなのですが、出過ぎると軽い「躁状態」になる事も分かっています。
本人は、プチハイな状態で楽しいかもしれませんが、周りとの間に「溝」ができ迷惑な事もあり得ます。
過剰に褒め過ぎれば、人は暴走傾向に陥ります。
目的を考えながら、どう言えば適切なのかを常に判断しなければなりません。
何か褒めるときも、「いいんじゃない!」とただ単に具体性のない褒め方をすると、いい加減に聞こえる事があります。
ですから、
「図表がすごくわかりやすかったよ。次も楽しみだね」
とどこが良かったのか具体的に発信する事で、
「いつもあなたを見ているよ、認めているよ」が伝わります。
さぁ、あなたの自己愛の大きさはどんな感じですか?