From: 的場つよし
つよしです。
褒めるというのは、ひとつの評価です。
評価にも、もちろんTPOが大切です。
この辺りの基準は、「ほめ育」を確立され、数々の優良企業で導入され、海外でも数千人規模のセミナーも成功させておられる原 邦雄氏の著作をお読みいただけると、特に研修担当者様や教育担当者様や、また、人間関係で具体的な示唆をお求めの方にも、オススメです。
さて、男女差によってもほめ方に違いのあるポイントがあります。
男性の場合(特に男性の場合、比較的という意味です)、評価ポイントは、「総合評価の高さ」です。
可能な限り、高い評価を出してあげると喜びます。
一方、女性は、評価の高、低より、レスポンスの早さと「今の状況(姿勢)」を評価することが大切になります。
「こんなに早く仕上げてくれたんだね、意識の高さに、圧倒されちゃうね」
「このタイミングでのアドバイスは、本当に助かった。ありがとうね!」
などと、できるかぎり「今」をほめる姿勢が大切です。
できる女性は、自らも、早い反応を心がけています。
その分、その反応に対する評価がスルーされると、一気にがっかりしてしまうこともしばしばです。
忙しいので、「あとでゆっくり見ておくね」とか、「まだ見れていないんだ、見たら感想言うね」。
この手の反応は、女性のやる気をそぎます。
もちろん上司としては、うかつな評価をしてしまわないように心がけているのでしょうが、明後日聞く70点の評価より、今聞く55点の評価とその対応の早さをほめられる方が嬉しいことが多いのです。
数ヶ月経っていい感想を言われても、
「はい、なんの話ですか?」
「もう気持ち終わってるんですけどね・・」
となってしまいがちなんです。
真面目な上司ほど、
「しっかり、評価してあげたい」
と思いがちなのですが、そのために「やる気」を奪ってしまっては、意味がありません。
とにかく「今」の状況を評価することを意識してみてください。
そのためにも気軽にレスポンスできる関係性を、普段から構築しておくことが重要です。
評価・判断の先延ばしは、上司の逃げです。
女性にとって、「逃げる上司」の評価は、特に低いです。
女性は、ふと今身の回りで気づいたことを口に出したい、完全したいと思う傾向が強いのです。
じっくり見られなくても、とにかく可能なかぎりその場でみて、なんらかのコメントをする方が、女性はすっきりすることが多いのです。
女性は、「今だけ」「ここだけ」「私だけ」を大切にする傾向があることを、上司は知っておいて損はないと思います。
さぁ、あなたは、女性の今を大切にしていますか?